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女友達

YUUKO MORIUCHI

更新日:3 日前


学生時代や講師時代の友人たちは同い年で、関西で暮らし、似たような青春時代を過ごしてきたこともあり、感覚的に分かり合えることが多い。


例えば、小学生の頃に「ルパン三世」のテレビアニメが好きだったり、中学時代に杉山清貴さんの曲が流行り、大人の世界に漠然と憧れたりしたこと。高1のときには渡辺美里の「マイレボリューション」に励まされ、スパルタ式の部活で女の子であってもかなり厳しい経験をしたり、高3の頃にはダブル浅野が素敵に思え、女性の完成形のように一瞬憧れたこともあった。

大学時代はまだ人生について深い悩みを抱えておらず、仏教の真髄を極めたいと考えることもなかった。(住職になる決意をしたのは小学6年生になる前の3月、祖父が亡くなった日でしたが。)

当時はサザンオールスターズやカルロス・トシキ&オメガトライブ、山下達郎やオリジナル・ラブの爽やかな曲を流しながら、友人を助手席に乗せて海辺のカフェまでドライブを楽しんだりした。また、大学の友人が乗っていた流行りの赤いVOLVOにも憧れたということも。社会人になってから友人になった女友達とも、「私もそうだったわ」と盛り上がりながら、いろいろな思い出が蘇りました。


そんなふうに長い付き合いが続く友人たちとは、人生の価値観が似ているところもあり、今はそれぞれ異なる環境にいるものの、話していると抜け道となるヒントが見つかり、気持ちが救われることが多い。

たとえ今の私がどっぷりお寺の生活に浸っているとしても。


現在、子育てがそろそろ終わりを迎え、新たに学び直している友人や、キャリアを積みながらLINEでしか会えない友人、親の老後を気にかけつつリアルな生活を生きています。それぞれが歩んでいる道は異なりますが、みな素敵な女性。


今日も、51歳特有の漠然とした悩みを共有し、うるっとしたり、腹筋が痛くなるほど大笑いしたりした。日々に沈殿していた疲れにお互い気づき、「そういう年頃なんだよね」と俯瞰して捉えられる。別れ際には、爽やかな気持ちと冷静さを取り戻して。


話しても、結局すべては自分で選択しながら生きていくものですが、吐露できる、信頼できる場所を持つことは、年齢を重ねていく大人にとって必要なことですね。


お寺でも、ときどき法話中に涙を流される方がいらっしゃいます。それは言葉にできない「日々の疲れの涙」なのかもしれません。

存分に流して、すっきりしてください。ウェルカムです。


そのあとは、笑顔がいっぱい


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