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清々しい喪失感

YUUKO MORIUCHI

更新日:1月11日


大学時代の友人のご長女さんから、手作りカヌレのお土産を頂いた。有名なお店で売られているかのような、本格的なお味がした。

 友人から、一時「空の巣症候群」に陥ったと聞いた。子供たちが大学を卒業するまで、いつも母として見守り、支え、共に泣き笑った娘が巣立つ。嬉しくもあり、自立させ、離れていかれる側としては、寂しいことだろう。


 私はまだ住職になって一年だが、いつかお寺を次世代に繋ぐその日まで、精一杯気持ちを込めて努めていこうと改めて思った。いつか手放すとき、「私なり」にではあるが、やれるだけ、頑張りました!と、心地よい喪失感を味わえるように。


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